簿記3級が実務にどこまで役に立つのか? 

 簿記3級の試験では、為替手形とか現金過不足、損益勘定などを学習します。これは、誰もが難しいと感じる箇所です。では、これらが実務で登場するかというと、ほとんど登場しません。簿記3級の学習範囲と実務は違うのです。

 そんなことを言うと、簿記3級がなくても大丈夫なんじゃないかと思われるかもしれません。まー、実際大丈夫です。実務で使う最低限の簿記の知識だけを見につければ仕事はやれてしまいます。では、どこの部分が実務に使う最低限の知識なのか、それが一般の人にはわかりませんよね。そこのところは、舩橋会計に勤めたら教えてもらえるし、別の機会に話します。たしか過去のユーチューブで話していたと思います。

 では簿記3級の資格が欲しくないなら、別段簿記3級の試験を頑張っても意味がないんじゃないかと思われるかもしれません。それがそうではありません。簿記3級をしっかり勉強しますと、やはり基本が身につきます。基本が身につくと応用力と集計力が身につきます。

 応用力とは、教科書に載っていない取引が現実に生じた場合に、どのような仕訳を作成するればおおよそ正解かという予測が立てられるようになるということです。だいたいの目途が立てれるようになります。この応用力は実務で大きな武器となります。

 また集計力とは文字通り、集計する力のことです。例えば数字を30個ならべられて計算機を叩いたときに、一発で合計金額を正しく出せる人はあまりおりません。何度かミスをして正解となります。まるでスポーツのようですね。筋力にちかいものがあります。練習してないと削げ落ちていきます。集計力は定期的にトレーニングしていないと落ちていきます。小学生の計算ドリル的な感覚です。計算も普段からやってないとミスが連発しますよね。

 簿記3級はもっていなくてもどうにかなる。でもこれをしっかり学習すると応用力と集計力が身につく。ということを覚えておいてください。  税理士 舩橋信治

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